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妊娠線は男性にもできる?
皮膚がひび割れ状に見える原因と予防方法を解説


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妊娠線に似たひび割れの正体は?

妊娠したときに出きるひび割れを「妊娠線」といいます。しかし、妊娠していない人や男性にも、同じようなひび割れができることがあります。


そのひび割れは妊娠線と似ていますが、「肉割れ」というものです。この肉割れは男女も年齢も関係なく、誰にでも起こり得ます。


では、そもそも肉割れと妊娠線の違いは何なのでしょうか。


妊娠線と肉割れの違い

まずは妊娠線と肉割れの違いから説明します。妊娠線は文字通り、妊娠による体型変化によって起こるひび割れです。


肉割れは、例えばダイエットや筋トレなど、体重の急激な増加や減少で起こる体型変化によってできるひび割れです。


妊娠線も肉割れも主な理由として、急な体型変化によって真皮(コラーゲン線維)と呼ばれる部位が断裂し、ひび割れができてしまうということが共通しています。


男性に肉割れができる原因5つ

妊娠線も肉割れも急な体型変化が元でできる、というのが一番大きな理由なのですが、男性の場合はどのようなことが原因で肉割れができてしまうのでしょうか。


妊娠線は男性ではできませんが、肉割れには男性だからこそできる理由があります。ここからは、どのようなことが原因で男性に肉割れが起きてしまうのかを見ていきましょう。


1:ハードなトレーニング

1つめの原因として考えられるのはハードなトレーニングです。男性の肉割れの原因として最も多いのが、「筋トレ」による肉割れです。


本格的に筋トレに取り組んでいて、プロテインを取るなどの対策をしている方の場合は問題ありませんが、そうでない方は無理な筋トレをしている可能性があります。


結果、ハードなトレーニングに体がついてこられず、皮膚が引っ張られて肉割れが起きてしまいます。


2:急激な成長

2つめの原因として考えられるのは急激な成長です。男性でよくあるのが、成長期にいきなり身長が伸びるということです。


個人差はあるものの、男性の第二次成長は11〜12歳頃といわれています。 そのときに急に身長が伸びると、皮膚がついてこられず、引っ張られてしまいます。


結果、成長しきっていない皮膚は引っ張られて傷つき、肉割れができてしまうのです。


3:体重の増加

3つめの原因として考えられるのは体重の増加です。急激な体重増加も肉割れができる原因となります。急激な体重増加とは、要は「太ってしまうこと」です。


男性でよくある理由は、仕事やプライベートで外食が増える、飲酒量が増えるなど、仕事に関係する付き合いなどで偏った食生活となり、それが原因で体重が増加するケースです。


体重が増加すればもちろん体型も変化するので、肉割れができてしまう原因となります。


4:歩き方

4つめの原因として考えられるのは歩き方です。これはなかなか気付きにくい点ですが、歩き方のクセによって肉割れができてしまうことがあります。


足は負担がかかりやすい場所です。そこにサイズがあっていない大きい靴を履いて歩くと、指が浮き上がります。


すると、本来は足指・指の付け根・かかとの3点で体重を支えている足が、指の付け根・かかとの2点で支える形になってしまいます。その結果、余計な力が入ってしまい、肉割れができる原因となります。


5:年齢によるもの

5つめの原因として考えられるのは年齢によるものです。男性に限らず、人は加齢によってコラーゲンが失われていきます。


若いときに比べればどうしてもコラーゲンは失われていくので、知らない間に肉割れができているというケースもあります。


また、日焼けなどによっても皮膚のコラーゲンは失われていきます。そのため、加齢と日焼けによって肉割れができる場合があります。


男性の肉割れを防ぐ方法4つ

ここまでは男性にもできる肉割れの原因について紹介してきました。男性は女性ほど肌の手入れに気をつけている方は比較的少ないのではないでしょうか。


肉割れは正しいケアと対策だけで防いだり消したりすることができます。そこでここからはケアの仕方、肉割れができにくくする方法を解説していきます。


ケアの仕方をしっかり抑えて、肉割れの対処をしていきましょう。


1:クリームやオイルでケア

皮膚が乾燥していると肌は弾力を失ってしまいます。そこでクリームやオイルなどを使い、マッサージをしながらケアしてくことでまずは肌の乾燥を予防することが大切です。


また、マッサージすることでも血液の循環がよくなり肉割れを予防できるでしょう。


力の入れ過ぎに注意

マッサージをするとき、「力を入れすぎないこと」に注意しましょう。肉割れを早く消したくて力を込めてマッサージするのは逆効果です。


力を入れすぎてマッサージすることは、皮膚にダメージを与えることになります。皮膚の組織が壊れ、乾燥しやすい肌になるため、肉割れができやすくなってしまいます。


血行の流れを良くするように、優しくゆっくりとマッサージしていきましょう。


2:体重を急激に増やさない

仕事をしていると、接待などの飲み会や外食を避けて通れない場合もあるでしょう。外食などが続くと、偏った食事になってしまうことも多いため、体重増加につながってしまうこともあります。


できるだけ野菜中心の食事を心がけ、余裕があれば適度な運動をして、急激に体重が増えないよう気をつけるようにしましょう。


3:正しく歩く

足は体重を支えるために負担がかかる場所です。そのため、きちんと足指・指の付け根・かかとの3点で体重を支える必要があります。


つま先が浮く「浮足」という形で歩くと、指の付け根・かかとの2点で全体重を支えることになります。その形で歩くと不自然な力がふくらはぎにかかり、その結果、足が太くなり肉割れができやすくなります。


そのため、サイズのあった靴を履き、つま先に余計な力が入らないようにして歩くようにしましょう。


4:運動量を徐々に増やす

筋トレによって肉割れができる原因は、一気に運動量を増やして体を作ろうとしてしまっていることです。「早く体を作りたい」という気持ちから、焦って運動量を多めにしてはいないでしょうか。体の準備ができていない過度な運動は、肉割れの原因となります。


プロテインなども取り入れ、体に合わせてゆっくりと運動量を増やしていきましょう。ゆっくり体を作ることで、肉割れができにくくなります。


肉割れができやすい部分

肉割れができやすい部分は太もも、ふくらはぎ、お腹、二の腕といった脂肪が付きやすい場所や、乾燥しやすい場所です。


特に男性は足や腕の肌の手入れをほとんどしないという方も多いでしょう。手入れをしていなければ、どうしても乾燥しやすくなります。


乾燥するということは、肉割れができやすい場所ということになるのです。


肉割れができた後もケアは大切

肉割れができた後でも、肌の乾燥を予防することは肌ケアの基本として大切なことです。


保水、保湿成分入りのボディミルクやオイルを使ってマッサージしていきましょう。どうしても消えない場合は、病院で治療を受ける選択肢もあります。


妊娠線に似た肉割れは男性も気をつけよう

妊娠線に似ている肉割れ、できるのは女性も男性も関係ありません。子供でも年配の方でも誰でも肉割れはできる可能性があります。


肉割れは痛みを伴うものではないので放置しがちですが、放っておいても消えるわけではありません。


普段から肉割れができないよう気をつけて、できてしまってもしっかりケアしていきましょう。