NOCOR コラム
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妊娠線ケアにマッサージ!
赤ちゃんに優しいおすすめのやり方やケア方法も!


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そもそも妊娠線とは?

「妊娠線」とは、妊娠してお腹が大きくなることによってできる筋状の線のことです。


妊娠後期くらいになるとお腹が急激に大きくなり、皮膚が伸びて負荷がかかってくるため、肉割れのような状態になります。


それにより、お腹や太ももなどに表れる赤紫色の筋状の線が妊娠線です。


妊娠線ができやすい部位

妊娠線は、お腹に限らず体の様々なところにできる可能性があります。お腹や足の付け根、お尻などの妊娠で大きくなるお腹周辺だけでなく、バストや太もも、二の腕などの脂肪の付きやすいところにできることもあります。


なお、おへその下から一直線にまっすぐな線ができることがありますが、これは「正中線」というものです。


この「正中線」は、妊娠線と間違われることがありますが、まったくの別物です。出産後に消えていくので後に残る心配はありません。


妊娠線ができやすい人

妊娠線は、誰にでもできる可能性があります。


傾向としては、やせ型の方や高齢出産の方、乾燥肌の方や双子などの多胎出産の方は、皮膚の面積が小さかったり伸びにくかったりするため、妊娠線ができやすいでしょう。


また、経産婦の方はお腹が伸びやすくなっており、大きくなるスピードに皮膚が追いつけずに妊娠線ができる可能性もあります。


他にも、妊娠中の食べづわりや運動量の低下で太ってしまう方もおり、体重の増加で妊娠線ができやすくなっている方も多く見られます。


このように、妊娠線は多くの方にできる可能性があるといえます。


妊娠線のケアはいつから行うべき?

妊娠線のケアは、妊娠5~6か月の妊娠中期と呼ばれるお腹が大きくなる前の時期から行っていくのがおすすめとされています。


ただし、妊娠4か月くらいまでは体調が安定せず、つわりが酷い方もいるでしょう。妊娠初期は、体を休めることを第一に考え、落ち着いてから妊娠線のケアをするなど、自分の体調と相談しながら始めていきましょう。


妊娠線ケアのマッサージのやり方6ステップ

妊娠線ができないようにするためには、事前のケアが必要です。妊娠線を予防するためには、マッサージオイルやマッサージクリームを使う方法があります。


妊娠線は、産後に目立たなくはなるものの、一度出てしまうと完全に消えることはありません。そのため、事前のケアで妊娠線ができないようにすることが大切になってきます。


ここからは、妊娠線をケアするためのマッサージの手順を紹介していきましょう。


1:オイルを手で温める

はじめに、適量のオイルを手に取り、手で温めてから塗りましょう。マッサージオイルは温めると浸透力が高くなります。オイルがふわっと香るときが塗り時です。


また、マッサージをする前に、お腹の中の赤ちゃんにも「今からマッサージするよ」と声をかけてあげるのも、妊娠中の赤ちゃんとのコミュニケーションになるのでおすすめです。


2:お腹をくるくると撫でる

お腹にオイルを塗ったら、くるくると「の」の字を書くように優しく撫でましょう。


おへそを中心に、最初は胃のあたりから小さく「の」の字を書き始め、だんだんとお腹の外側まで撫でていきます。


これを右手・左手と両方行っていくことで、まんべんなくお腹全体にオイルが塗れます。


3:足の付根を撫でる

次に、下腹部のおへその下から外側へ向かって、足の付け根を撫でましょう。この時、腹式呼吸を使って鼻から息を吸いながら、手でなぞるのがポイントです。


それが終わったら、今度は反対に口から息を吐きながら、外から内側に向かって手でなぞります。これを5回繰り返します。


腹式呼吸は出産時にも活用できるので、できるようにしておくと便利です。


4:下腹部を螺旋状にマッサージ

次は下腹部のマッサージですが、ここは妊娠線ができやすい箇所なので、細かくオイルを塗っていく必要があります。


お腹に塗った後、再度手にマッサージオイルを取って、こすって温めます。その後、親指以外の4本の指で、下腹部の外側から内側へくるくるとらせん状に撫でていきます。


このマッサージも5回ほど行いましょう。


ただし、浸透が良すぎてオイルが全然すべらない場合や、お腹をあまり刺激してはいけないなど、体質は人によって様々です。


あまり肌に刺激を与えないよう、オイルの量を調節しながら、優しく撫でるのがポイントです。


5:お腹にハートを書くように撫でる

最後に、指を広げてお腹にハートマークを書きましょう。ハートはおへその下から書き始めます。


息を吸いながら肋骨のあたりまで引き上げたら、今度は息を吐きながら中心に手をくるんとさせてハートを完成させましょう。


腹式呼吸をしっかりと行いながら、この動作を5回繰り返します。


6:太ももやバストもマッサージ

ここまでお腹を中心としたケアの方法を紹介しましたが、前述したようにお腹以外にも妊娠線はできやすくなっています。


太ももやバストもケアが必要な場所なので、無理にならない範囲で行いましょう。バストは乳房の形にそって円を描くように、太ももは下から上にくるくるとらせん状に撫でていきます。


日々お腹が大きくなるため、オイルを塗るのも大変になりますが、丁寧にケアしていきましょう。


妊娠線ケアのマッサージのポイント3つ

ここまで見てきたように、妊娠線が出てこないようにするためにはケアが必要です。しかし、毎日マッサージするのは大変なことでもあります。


お腹がだんだんと大きくなっていくにつれて手が届きにくくなりますし、つわりが長引いている方などは、日常生活ですらこなすのが大変なことも考えられます。


ここでは、妊娠線をケアする際のポイントを3つ紹介します。マッサージのポイントについて理解し、取り入れやすい方法を試してみましょう。


1:続ける習慣をつける

続ける習慣をつけてしまえば日常の一部になります。


しかしながら、そんなに簡単に習慣にできるものではなく、日によっては「今日は体が重くて全然動く気がしない」ということもあるでしょう。


あまり気乗りがしない日は、オイルを塗るだけでも良いです。


もちろん、オイルをしっかりと塗りこんで浸透させてあげるのが効果的な方法ですが、自分に余裕のない時にはオイルを塗るだけにして、毎日ケアができるように意識してください。


少しずつ習慣づけていければ、自然に毎日のルーティンとなっていくでしょう。


2:クリームやオイルをきちんとつかう

妊娠線には、乾燥している気候も影響してきます。


クリームやオイルは適量を使っていき、それでも乾燥するようであれば、オイルをたっぷりと使って乾燥を防いでいくのが大切です。


また、ケアが大変な時には塗るだけでも構いませんが、時間や余裕がある時にはしっかりとクリームやオイルを浸透させてあげましょう。


特にお風呂上りの乾燥しきる前の肌に塗ると、効果が期待できます。


3:パートナーに手伝ってもらう

腰やお尻などは自分では手が届きにくくケアも大変な場所なので、たまにはパートナーにも手伝ってもらいましょう。


妊娠中はパートナーとのスキンシップも減ってしまいがちになります。例えば、陣痛が来た時にパートナーにさすってもらうなど、協力してもらう場面もたくさんあります。しかし、いざその時になると、どうしていいか分からなくて戸惑ってしまう方も多く見られます。


体に触れる・触れられることに慣れるという点でも、オイルマッサージは良い機会になりますので、妊娠線のケアも手伝ってもらいましょう。


マッサージ以外の妊娠線ケア方法

これまでマッサージの方法などを紹介してきましたが、妊娠線はさまざまな理由でできやすくなります。妊娠線ができないようにするために、体重の増加に注意したり、適度な有酸素運動を取り入れたりすると良いでしょう。


体が大きくなることで妊娠線ができやすくなるので、とくに体重管理は大切になってきます。妊娠中であっても、ウォーキングなどの適度な有酸素運動で脂肪を燃焼したり、腹式呼吸などで腹筋を鍛えたりするのも良いでしょう。


ただし、妊娠中ですので過度な運動は控えるようにしてください。


妊娠線ケアのマッサージを習慣化してみよう

妊娠線は出産する方々の頑張った証ともいえます。しかし、後々消えないものになるので、妊娠線が気になるという方も多く見られます。


今はさまざまな香りや塗り心地のオイルクリームがありますので、お気に入りの香りを見つけて、日々の楽しみにするのもおすすめです。


本記事を参考にマッサージを習慣化し、妊娠線をケアしましょう。