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産後の肌荒れが気になる 肌荒れの原因6つと効果的な対策を紹介


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肌荒れの原因

妊娠すると身体にはいろいろな変化が起こりますが、その影響によって肌荒れが起こってしまう場合があります。


しかし、産後になってもその肌荒れがおさまらないという方や、人によっては産後になってから肌荒れがひどくなるという場合もあります。これらの原因を知っておくことで予防・対策できるため、しっかり理解しておきましょう。


皮膚構造

皮膚は常に同じものがあるわけではありません。皮膚の奥底では新しい皮膚が作り出され、その皮膚はどんどん肌の表面に上がってきます。そのため、皮膚は定期的に新しくなっています。


この皮膚が生まれ変わることをターンオーバーといいます。そのターンオーバーが正常に行なわれなくなると、肌荒れの原因となってしまいます。


ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーが正常に行なわれなくなると、古い皮膚が体に残り続けることになります。皮膚が古くなると、乾燥や紫外線などの外部の刺激から身を守れなくなってしまい、肌荒れを起こしてしまいます。


そのため、何らかの原因によってターンオーバーの周期に乱れが生じて、古い皮膚が残ってしまう状況になると、肌荒れを起こしやすい状態となります。


産後の肌荒れが起こりやすい原因は?

主に原因として考えられるのは、ターンオーバーの乱れが肌荒れの原因といわれています。産後はターンオーバーの乱れが起こりやすい状況となっているため、肌荒れ対策するには、ターンオーバーの乱れを改善する必要があります。


また、ターンオーバーの乱れを改善するためにも、原因にはどのようなものがあるのか把握しておきましょう。


1:産後によるホルモンバランスの乱れ

ターンオーバーの乱れが起こる主な原因はホルモンバランスの乱れです。妊娠中はホルモンバランスが変化しますが、産後にもまたホルモンバランスの変化が起きます。


ホルモンバランスが乱れることで、正常にターンオーバーができなくなり、肌荒れを起こしてしまいます。


2:生活の変化によるストレス

産後は赤ちゃんのいる生活となります。そのため、妊娠前から妊娠中、産後と短い期間で大きく生活の変化を何度もすることになります。


特に産後には育児が始まるため、生活リズムが乱れてしまいがちになり、ストレスを溜めやすい状況となってしまいます。ストレスを溜めることはホルモンバランスの乱れを起こすことにつながるため、肌荒れの原因にもなってしまいます。


3:睡眠不足

産後は育児が始まり、まだ生活リズムが確保できていないため乱れやすくなります。生活リズムが乱れてしまうことで睡眠不足になる場合があり、睡眠不足になると、疲労とストレスが溜まっていってしまいます。これらは肌荒れの典型的な原因になってしまいます。


また、産後はまだ体調が万全ではなく、疲労とストレスが早く溜まっていくこともあるので注意が必要です。


4:食生活の乱れ

生活リズムが乱れると食事の時間や量なども乱れてしまいます。また、育児の忙しさから栄養バランスを考えた食事をゆっくり摂ることも難しくなります。また、体調が万全ではないので、あまり食欲が出ないという方もいるでしょう。


そのため、肌の調子を整えるタンパク質やビタミンなどの栄養が不足してしまい、肌荒れを起こしてしまう場合があります。


5:便秘

便秘になると腸内環境が悪くなります。また、腸内環境が悪くなることで腸内に有害物質が溜まってしまい、その影響によって肌荒れが起こる場合があります。そのため、便秘が肌荒れの原因となってしまう可能性もあります。


妊娠や出産に関係なく便秘に悩まされる女性は多く、産後の体調不良や生活リズムの乱れなどが重なることで、さらに肌荒れが起こりやすい状態となってしまいます。


6:首や肩のコリ

産後の育児では、赤ちゃんの抱っこや授乳などで首や肩周りに強いコリを感じるようになります。コリがあるということは、その部分の血行が悪くなっているということでもあります。血行の悪さも肌荒れの理由につながってしまう可能性があるため、覚えておくといいでしょう。


産後の肌荒れに効果的な対策4つ

産後はホルモンバランスが乱れやすく、育児もあるので肌荒れをしやすい状況が整ってしまっています。しかし、適切に対策することで、産後であっても肌荒れを抑えられる場合があります。そのため、その対策にはどのようなものがあるのか把握しておくようにしましょう。


1:十分な保湿

産後にターンオーバーが正常に行なわれなくなってしまうと、皮膚が新しいものと入れ替わりにくくなってしまいます。古い皮膚は乾燥しやすく、外部からの刺激にも弱いので、十分に保湿して肌を守ってあげる必要があります。


そのため、クリームやオイルなどを使う、加湿器を使うなどして、こまめに保湿するようにしましょう。


2:低刺激なスキンケア用品を選ぶ

肌荒れ対策として保湿が必要であり、その保湿にはクリームやオイルなどを使うことが多いでしょう。ただし、産後の肌は非常にデリケートになっているので、肌に負担をかけないためにも、スキンケア用品は低刺激のものを選ぶようにしましょう。


また、産後は体質が変化している可能性があり、以前まで使っていたクリームやオイルなどが肌に合わなくなってしまう場合もあります。肌に合わないスキンケア用品を使っていると、肌に負担をかけてしまうため、今の肌に合ったものを選ぶことも重要です。


3:睡眠と休息の確保

産後は育児で忙しくなるため、生活リズムが整えられずに睡眠不足になり、疲労を蓄積してしまう方もいるでしょう。また、体調も万全ではない場合も多いでしょう。


そのため、睡眠時間と休息時間の確保を意識して、肌荒れの天敵である睡眠不足と疲労を解消するようにしましょう。ただし、睡眠時間と休息時間を確保するには周囲の協力が必要になるので、無理せずに周りに助けを求めましょう。


4:バランスのとれた食事

育児が忙しいと栄養バランスを意識した食事ができなくなってしまいます。そのため、肌に必要な栄養が不足してしまうこともあります。


そのようなことを防げるように、海藻やきのこ、果物などの肌に良い栄養を含む食べ物にはどのようなものがあるのかを把握しておき、意識して食べるようにするといいでしょう。


可能であれば、肌だけを意識するのではなく、体調を回復させられるようにバランスのとれた食事にすることを意識しましょう。


症状の改善が見られない場合は皮膚科を受診

出産からしばらく経ち、育児も少し落ち着いてきたにもかかわらず、肌の不調が続くという場合があります。さらに、どれだけ対策しても改善が見られない場合もあります。


そのような場合は、皮膚科を受診するといいでしょう。妊娠や出産が原因で肌荒れが起こることもありますが、別のことが原因で肌荒れを起こしている可能性もあります。医者に相談して、本当の原因を把握し、適切な対策法をとれるようにしましょう。


赤ちゃんと同じスキンケアは注意が必要

産後の肌荒れ対策として、クリームやオイルなどを使ってスキンケアすることは重要です。しかし、そのスキンケアに赤ちゃんに使っているクリームやオイルなどを自分も使っているという方もいるでしょう。


赤ちゃんの肌に使えるので、大人が使っても問題ないと思ってしまいがちですが、赤ちゃん用のスキンケア用品は赤ちゃんの肌に合わせて油分が多めに含まれている場合があります。そのため、大人が使うと逆効果となって、肌荒れの原因となってしまいます。


そのようなことを防ぐためにも、クリームやオイルなどのスキンケア用品は自分の肌に合ったものを選ぶ必要があります。


産後の肌荒れの原因を知って上手に対策しよう

産後はホルモンバランスが乱れやすく、育児も忙しいので肌荒れをしやすくなっています。しかし、しっかりと肌荒れの原因を把握できれば、対策を立てることもできます。


そのため、産後の肌荒れの原因を把握し、上手に対策して、肌荒れを改善できるようにしましょう。もし、どうしても肌の状況が改善できない場合には、別の原因の可能性を考えて、皮膚科に相談することも検討しましょう。