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頭皮の臭いのチェック方法 対策やシャンプーのコツもあわせて紹介


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頭皮の臭いとは?

頭皮の臭いの原因は、皮脂分泌量が大きくかかわっています。


頭皮の皮脂は、髪の滑りを良くしたり頭皮を守る働きがあります。しかし、過剰に皮脂が分泌されると頭皮の毛穴を詰まらせたり、雑菌が繁殖しやすくなります。すると繁殖した雑菌が頭皮の皮脂を分解および酸化し、臭いを発生させます。


皮脂は男性ホルモンの影響で分泌量が増えるため、男性の方が頭皮の臭いが発生しやすいと言えますが、女性でも気になる人は多いでしょう。


この記事では、頭皮の臭いのチェック方法や対策などを紹介していきます。


頭皮の臭いのチェック方法3つ

自分の頭皮の臭いを直接嗅ぐことは難しいため、臭いが発生していても気が付かない人が多く、人から指摘されることもあります。また、他人の臭いに気が付いた人は、自分が大丈夫なのかと気になる場合もあるでしょう。


頭皮から出てくる臭いは、時に周囲の人を不快にさせてしまったり、不潔な印象を与えてしまうため、自分の頭皮の臭いが確認できると安心です。


そこで、自分の頭皮の臭いをチェックする方法を紹介します。


1:頭頂部・側頭部・髪の生え際に触れてみる

自分の頭皮の臭いを確認できる簡単な方法は、指の腹で頭皮をこすり、その指を嗅いでみる方法です。指から脂っぽい不快な臭いがしたら、頭皮もその臭いを発しているということです。


頭頂部や側頭部、髪の生え際など、さまざまな場所をこすってチェックしてみましょう。主にどの部分が臭いかを把握できます。


2:ドライヤーで風を吹き付ける

頭皮にドライヤーの風を当ててみても、自分の頭皮の臭いを確認することができます。乾いた髪にドライヤーで後頭部から前方に向かって風を吹き付け、頭皮の臭いがするかを確認しましょう。扇風機を使っても良いでしょう。


3:枕や帽子の臭いをチェック

頭皮の臭いをチェックするためには、自分の頭が触れたものを嗅いでみるのも良いでしょう。


例えば、一晩使った枕や一日被っていた帽子などを嗅いで、頭皮独特の臭いがしたら、頭皮も臭っていると考えられます。特に、帽子は臭いがこもりやすいため効果的です。


頭皮の臭いの理由4つ

数日間洗髪していなければ頭皮が臭うのは当たり前のことで、髪をしっかりと洗って清潔に保てば臭いは消えるでしょう。しかし、毎日髪を洗っているのに頭皮から不快な臭いがするのは、何らかの原因があり、それを解消する必要があります。


頭皮が臭うということは、頭皮環境の異常を表しています。毎日髪を洗っているから大丈夫と過信せず、そのサインを見逃さないようにしましょう。


ここからは、そんな頭皮が臭う理由について紹介します。


1:使っているシャンプーが合わない

頭皮の状態や皮脂の分泌量は個人差が大きいため、知り合いなどに良いと紹介されたシャンプーが自分には合わないこともあります。合わないシャンプーを使っていると、頭皮環境に悪影響を及ぼし、頭皮の臭いにつながります。


一般的に、アミノ酸系シャンプーはデリケートな肌の人に、皮脂や汗の分泌量が多い人は洗浄力の高い石けん系シャンプーが適していると言われています。


また、シャンプーの仕方に誤りがある場合や髪の乾かし方が不十分な場合も、頭皮の臭いを発生させる原因となるため、正しいヘアケアが大事です。


2:皮脂や角質をエサに菌が繁殖している

頭皮には汗腺が多く、汗や皮脂が活発に分泌されます。新陳代謝によって古くなった角質も残っています。その皮脂や角質の中に含まれている脂肪酸、タンパク質、アミノ酸をエサにして、雑菌が繁殖して、臭いを発生させます。


特に、シャンプーの洗い流しが不十分である、頭皮を傷つけるような洗い方をしている、シャンプー後すぐに乾かさないなどの状態は、雑菌が増えやすい環境となります。


3:生活習慣が乱れている

頭皮の皮脂分泌量は、生活習慣によって変化します。例えば、脂質の多い食事や肉食中心の食事をとったり睡眠不足が続くと、皮脂の分泌量が増えます。また、悪臭物質が体内にたまりやすくなります。


このように、生活習慣の乱れが頭皮の臭いの間接的な原因となりえます。さらに、過剰なストレスは血行不良を引き起こしやすく、髪や頭皮の健康状態を悪化させます。


4:年齢の変化による乾燥

頭皮の臭いが強くなる原因として、加齢があります。年齢を重ねると、皮脂の中の脂肪酸組成が変化し、加齢臭と呼ばれる酸化臭を発するようになります。加齢臭は特に頭皮や首の後ろなどから発生します。


さらに、加齢によって頭皮の水分量が減少して乾燥すると、皮脂量が増えてかえって油っぽくなり、臭いを発することもあります。


頭皮の臭いの対策5選

正常な頭皮環境は、頭皮の臭いを防ぐだけでなく、健康な髪を育てます。前述したとおり、頭皮が臭う理由はさまざまで、複数の原因が潜んでいる場合もあります。


頭皮が臭う原因を洗い出し、適した対策をとることで、頭皮環境を改善させましょう。


ここからは、頭皮の臭いを防ぐための対策を整理していきます。


1:シャンプーを変えてみる

シャンプーの選び方は、頭皮の臭い対策において重要です。頭皮の強さや皮脂・汗の分泌量は人によって差があるため、自分に合ったシャンプーを選びましょう。商品の特徴に応じてシャンプーを選択しても、一概に自分に合うとは限りません。


また、シャンプーは洗浄力よりも、まず自分の頭皮に刺激が少ないものを選び、シャンプー後にかゆみや痛みなど、頭皮のトラブルを感じるようならシャンプーを変えましょう。


さらに、洗髪の仕方を含めた正しいヘアケアをすることが大切です。


2:蒸れを防ぐ

シャンプー後すぐにドライヤーで乾かさず生乾きのまま放置しておくと、雑菌が繁殖しやすい環境になり、それが臭いの原因となります。また、長時間帽子をかぶっているなど、蒸れた状態も良い環境ではありません。


洗髪後は、なるべく早めにドライヤーを使って、髪と頭皮を乾かしましょう。臭いを防ぐためには、特に頭皮や髪の根本を中心に乾かします。


3:生活習慣を見直す

前述したとおり、生活習慣の乱れは間接的に頭皮の臭いの原因となりえます。食生活の習慣や睡眠時間などを見直すことで、頭皮の皮脂分泌量などの軽減につながります。


バランスの良い栄養素の摂取や適度な睡眠時間の確保に努めましょう。また、ストレスの蓄積も血行不良などによって頭皮環境の悪化を生むため、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。


4:皮脂や汗を頭皮に長時間放置しない

汗をかくことは、心身の健康にも、体臭を防ぐうえでも大切なことです。日常的に汗をかくことで、不純物の少ない、臭いの少ない汗が分泌されるようになり、体臭や頭皮の臭いを防ぐことにつながるでしょう。


一方で、かいた汗をそのままにしておくと、皮脂が汗腺に詰まり雑菌が繁殖しやすくなります。そのため、汗をかいたら長時間放置せず、すぐにタオルなどで拭いましょう。また、汗や皮脂のついた枕カバーや帽子などは、こまめに洗い、清潔を保つことが重要です。


5:血流を良い状態に保つ

睡眠不足や過剰なストレスは、自律神経を乱し、頭皮の血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こします。その結果、体調不良だけでなく、汗や皮脂を過剰に分泌したり、免疫力を低下させ、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなります。


そのため、血流を良くすることは、頭皮の臭い対策の有効な手段です。例えば、頭皮をマッサージしたり、ヨガやウォーキング、ストレッチなどで体を動かすのも良いでしょう。また、適度な運動はストレス発散にもつながります。


頭皮の臭いを防ぐシャンプーのコツ4選

頭皮の臭いを防ぐためには、シャンプーの仕方が非常に重要になります。毛穴をよく洗浄し、きれいに洗い流して、しっかりと乾燥させることが基本です。面倒くさがらず、丁寧に洗い、ゆすぎましょう。


正しいシャンプーを継続することは、頭皮の臭い対策だけでなく、フケやかゆみを予防し、健康な髪を育てます。


頭皮環境を整えるために、正しいシャンプーの仕方を習慣づけましょう。


1:シャンプー前にブラッシングをする

まず、シャンプーを始める前に、ブラッシングで髪の毛についているほこりや汚れを落とします。ブラシは荒い目のブラシや櫛で、絡まった髪をほぐすようにとかします。このブラッシングにより、表面の汚れを取り除けるだけでなく、頭皮を洗いやすくします。


ただし、スタイリング剤がついて固まっている場合などは、無理矢理ブラッシングすると髪を傷める原因となるため、この工程はなくてもよいでしょう。


2:まずお湯で流す

続いて、お湯だけで予洗いします。シャンプーをつける前に、ぬるめのお湯で、髪と頭皮を丁寧に洗い流します。後頭部、耳の後ろ、額などを、指を通しながらしっかりと洗うことで、7~8割の汚れはとれるとされています。


そして、予洗いで髪をしっかりと濡らすことで、シャンプーが泡立ちやすくなります。


3:シャンプーは2回する

予洗いした髪にシャンプーをつけます。シャンプーは手の平で小さな気泡ができるまで泡立て、それを髪の数ヶ所につけます。そして、表面の髪でさらに泡立ててから、指の腹でやさしくもみこみ、まんべんなくすべての髪に泡を行きわたらせます。


注意すべき点は、シャンプーをしっかりと泡立てることと、もみこむ際に爪を立てないことです。しっかりと泡立てればシャンプーのつけすぎを防げます。


特に、髪にスタイリング剤をつける場合や汚れがひどい場合は、シャンプーを2回しましょう。1回目はスタイリング剤や汚れを落とす目的、2回目は頭皮のマッサージを中心に行います。


4:洗髪時に頭皮をマッサージする

シャンプー時は、指の腹でよくマッサージをします。髪の毛が絡まないよう丁寧に指を通し、泡で頭皮をほぐすように2~3分ほどやさしくもみこみます。


このマッサージによって、毛穴が洗浄できるとともに、血行を促進させることができます。頭皮の臭い対策だけでなく、アンチエイジングにも頭皮のマッサージは効果が期待できるでしょう。


そして、最後にしっかりとシャンプーを洗い流しましょう。髪の毛の奥に指をさし込み、頭皮まで水をいきわたらせ、特に髪の生え際や耳の後ろなども忘れずにすすぎます。


シャンプーを見直し頭皮の臭いを解消しよう

頭皮が臭う原因はさまざまですが、頭皮が臭うと自分自身も周囲の人も気になってしまうでしょう。気にしすぎはよくありませんが、頭皮の臭いは頭皮トラブルのサインである可能性もあるため、注意が必要です。


頭皮の臭いが気になる人は、シャンプーを見直したり、正しいヘアケアを取り入れたり、生活習慣を改善したりするなど、頭皮の臭い対策をとり、健康な頭皮環境を取り戻しましょう。