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妊娠線にはできる原因がある!妊娠中期から試してほしいケア4選


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妊娠線とは

妊娠線とは、妊娠によりおなかが急激に大きくなることが原因で、スイカのようなしま模様があらわれる現象を指しています。


いわゆる「肉割れ」とよばれ、はじめは赤紫やピンク色の線状斑になります。次第に色素が沈着し黒っぽくなり、最後は白色に変化します。


統計によると40%〜90%の妊婦が妊娠線を経験すると言われています。できる場所は、おなかだけではありません。太もも・バスト・おしり・二の腕などさまざまです。


妊娠線を防ぐために、その特徴について知ることが大切です。最初に妊娠線の3つの特徴についてご紹介します。


妊娠線ができ始める時期

一番多い時期は、おなかが一気に大きくなる妊娠後期です。


一般的に一番できやすい時期は、妊娠8カ月頃からと言われています。一方で、バストの場合は、乳腺の発達により、妊娠初期や出産後に妊娠線ができることがあります。


人によって差がありますが、「急激に体重が増加した」「バストが急に大きくなった」「おなかが大きく前にせり出してきた」など、体型が急に変わる時期にできやすいという特徴があります。


妊娠線ができやすい部分

一般的に、妊娠線は皮下脂肪の多い部分にできやすいと言われています。


一番できる可能性が高いのは、胎児の成長とともに大きくなっていくおなかです。その他にも、太もも・おしり・バスト・二の腕など、体重増加にともない、いろいろな場所に妊娠線ができます。人によっては、ふくらはぎに妊娠線が出る場合もあります。


皮下脂肪が多く、急激に大きくなった場所は、妊娠線ができやすいと言えます。


完全には消えない

出産後、少しずつ色が薄くなり、半年後には目立たなくなる妊娠線ですが、完全に消えることはありません。


一方で、おへその下から恥骨へのびる「正中線」は、妊娠によるホルモンの影響によるものです。こちらは、産後消滅します。


妊娠線ができる原因3選

妊娠線ができる原因は、大きく分けて3つあります。


これら3つの原因は、妊娠中なら起こりやすいことです。避けることは難しいですが、原因を認識することによって、適切な対策をとることができます。


1:ステロイドホルモンが増加する

妊娠すると、「コスチコステロイド」というステロイドホルモンが増加します。


このステロイドホルモンは、コラーゲンの生成や肌のターンオーバーを抑える作用があります。その結果、肌の弾力を保つ働きが弱まってしまうのです。


このステロイドホルモンが原因で、皮ふが伸びにくくなります。肌は、表皮・真皮・皮下脂肪の三層構造からできていて、おなかが大きくなるスピードについていけないと表皮の下の真皮が裂けてしまうことがあります。


こうして表皮の下の真皮が裂けた様子がすけて見える状態が妊娠線です。


2:体重が増加する

妊娠中は、食欲が急激に増加したり、脂肪がつきやすくなったり、もともと体重が増えやすい時期といえます。


先述の通り、妊娠線は、皮下脂肪の多い部分にできやすい特徴を持っています。特に、急激に体重が増加し、おなかやバストなどが短期間で大きくなった時に、妊娠線ができやすいので、急激な体重増加には気をつけましょう。


3:体型が変化する

胎児の成長とともにおなかも大きくなっていきます。特に妊娠後期は、おなかの大きくなるスピードが早くなります。


この急に体型が変化していくスピードに、皮ふの伸びが追いつかなくなった時が妊娠線のできる危険時期です。


皮ふは、上から表皮・真皮・皮下脂肪の三層構造となっていますが、比較的伸びやすい表皮とは違い、真皮は伸びにくいという特徴があります。おなかの大きくなるスピードに耐えられず、表皮の下の真皮が断裂してしまうのです。


妊娠線にはできる原因がある!妊娠中期から試してほしい対策4選

原因を把握し、しっかり対策をおこなえば、妊娠線を防ぐことが可能といえます。


特に、つわりが落ち着き、おなかが急激に大きくなる妊娠中期ごろから試してほしい対策4選をご紹介します。


1:運動をする

皮下脂肪に妊娠線ができやすいことから、皮下脂肪を溜めにくい体をつくることが大切です。妊娠中なので、激しい運動は避けたほうが良いでしょう。適度な運動を日常に取り入れれば、急激な体重の増加を防ぐことができます。


かかりつけ医の許可のもと、ストレッチやウォーキング、ヨガ、マタニティスイミングなど、無理のない範囲で運動に取り組むことをおすすめします。また、運動の際には、プロの指導を受けましょう。


加えて、運動によって筋肉を維持すれば、産前産後の体力増加にもつながります。


2:体重管理をする

最終的な体重増加は、元の体重に対してプラス7〜10キロが目安です。


つわりが終わって急に食欲が増加したり、食べづわりで常に食べていないと気持ち悪くなったりすることも考えられます。


しかし、妊娠線を防ぐためには、バランスの良い食事をこころがけ、急激な体重増加を防ぐことが大切です。


野菜や豆類をふんだんに使った高タンパク・低脂肪のメニューを心がけましょう。薄味の和食メニューがおすすめです。


3:保湿ケアをする

やわらかく潤った健康な肌を保つことは、妊娠線を防ぐために重要です。


しかし、ステロイドホルモンの分泌が原因で、妊娠中の皮ふは、弾力が低下している傾向にあります。低下した肌の力を補うため、専用のクリームなどを利用して保湿ケアをしましょう。


本格的におなかが大きくなる時期よりも少し前の、妊娠5〜6カ月ごろから始めることをおすすめします。


クリームやオイルを利用

保湿ケアでは、妊娠線の専用クリームを使用することをオススメします。


それ以外のオイルやローションを利用する場合は、必ずかかりつけ医の指導を受けましょう。特にアロマオイルの場合、妊娠中に使用しない方が良いものもあるため、注意が必要です。


4:できやすい部分をマッサージする

妊娠線ができやすい部分をマッサージすれば、血行が良くなり、皮ふの新陳代謝が上がります。


パートナーにマッサージしてもらうのもおすすめです。スキンシップで心身ともにリラックスでき、全身に効果が良い効果がもたらされます。


以下で、妊娠線ができやすい部分を中心に、簡単なマッサージ方法をご紹介します。


太もものマッサージ

太ももで妊娠線ができやすい部分は、太ももの下側からひざ裏にかけてです。


前屈や座った状態でのマッサージは、おなかを圧迫します。片足を台などに乗せ、太もも裏からひざ裏にむけて、優しくなでるようにマッサージしましょう。


おしりから太ももにかけても妊娠線ができやすいので、おしりと太ももを続けてマッサージするのもおすすめです。


お腹のマッサージ

お腹は一番妊娠線ができやすい部分です。たっぷり専用クリームをつけて、できるだけやさしくマッサージしていきます。


最初は、時計回り・反時計回りと順にやさしくなでましょう。その後、足の付根を上下にさすります。次に下腹部から上へむけて、螺旋状にクルクルとやさしくなで上げていきます。最後に、赤ちゃんを包み込むように大きくハート型になでましょう。


バストのマッサージ

乳腺が急激に発達してバストが大きくなることが原因で、バストにも妊娠線ができることがあります。できやすい場所は、バストの下側です。


妊娠2カ月目や出産後の授乳時期も乳腺が発達するので、おなかに妊娠線ができる時期とずれることに注意しておきましょう。


バストのマッサージの方法は、まず胸下から胸全体にかけてクルクルと円を描くようにやさしくマッサージします。鎖骨付近までを意識してマッサージすると良いでしょう。乳頭から下側は胸を持ち上げるように、上側は左右に逃がすようにさすっていくのがポイントです。


妊娠線ができやすい人の特徴

妊娠中の人に必ず妊娠線ができるわけではありません。


妊娠線ができやすい特徴というものがあるので、特徴に当てはまっている方は、ケアを念入りにして妊娠線を防ぎましょう。


1:痩せている

痩せている人は、もともとおなかの表面積が小さいにもかかわらず、胎児の成長とともに皮ふが大きく引き伸ばされるため、妊娠線ができやすくなります。


また、つわりなどで食べられない時期が続くと、栄養分が胎児に優先的にとられ、栄養が皮ふまで届かず、肌が乾燥する原因となります。乾燥した肌は、伸びが悪く、妊娠線の発生につながります。


2:小柄である

小柄な人は、骨盤が小さく、胎児の成長とともにおなかが前方にせり出してきます。


痩せている人と同様に、もともとのおなかの表面積が小さいため、皮ふが引き伸ばされる割合が大きくなります。


体型を変えることは難しいので、保湿などのケアをしっかりおこない、妊娠線を防ぎましょう。


3:一度出産を経験している

一度出産を経験している人は、子宮や皮ふが伸びやすくなっています。


経産婦の方は、初産の人に比べておなかの大きくなるスピードが早く、一般的に8カ月ごろからあらわれる妊娠線が、4〜6カ月にできることがあります。


また、「一人目は妊娠線ができなかったから大丈夫」と油断している場合も要注意です。


上の子の世話で忙しく、妊娠線のケアまで手が回らない方も多いようです。「二人目で初めて妊娠線ができた」という方も少なくありません。


二人目以降の妊娠の方は、忙しく自分のことまで手が回らない場合も可能性もありますが、少しの手間で妊娠線を防げるため、意識を向けてしっかりケアをしていきましょう。


4:多胎妊娠をしている

胎児の数が増えれば、それだけ子宮もおなかも大きくなります。皮ふも同様に伸び、裂けやすくなるため妊娠線ができやすい傾向があります。


多胎妊娠の方は、妊娠中の大きくなったおなかでおなかの下側にできた妊娠線が見えず、出産後に気づく場合が多いようです。


妊娠中期以降は、鏡でこまめにチェックし、ケアをすると良いでしょう。


5:高齢出産である

加齢により皮ふの柔軟性は、低くなりがちです。表皮の伸びに追いつくことができなくなった真皮が断裂を起こし、妊娠線を引き起こします。


高齢出産の人は、保湿ケアやマッサージを積極的に取り入れ、できるだけ皮ふの柔軟性を高めましょう。


6:肌が乾燥しやすい

妊娠中に分泌されるステロイドホルモンが原因で、肌は乾燥しがちです。乾燥した肌は、柔軟性が低くなり、伸びにくくなります。


もともと乾燥肌だという人は、より保湿ケアに気を配りましょう。妊娠の初期からマッサージの練習も兼ねた保湿ケアをおすすめします。


妊娠線ができる前段階の多くは、かゆみやかさつきを感じることです。そのサインを見逃さず、しっかり保湿ケアに取り組みましょう。


妊娠線ができる原因を知って対策をしておこう

妊娠線は、病気ではなく、急激に引き伸ばされた真皮の裂けた跡です。産後に薄くなりますが白っぽく残ります。残った妊娠線の見た目が気になる方もいるでしょう。


後悔しないためには、あらかじめ妊娠線ができる原因を知っておくことが重要です。また、今回ご紹介した妊娠中期からできる対策をしておくことをおすすめします。


妊娠線を防ぐためのマッサージなど、妊娠中のイベントの一つとして、パートナーと楽しみながら取り組んではいかがでしょうか。


妊娠線ができやすい特徴に当てはまる方は特にしっかりと対策しておくために、専門の医師監修の元開発された妊娠線ケアを今すぐ始めてみませんか?


ここからは妊娠中の妊婦さんに特化したおすすめのケアをご紹介いたします。