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肉割れは元に戻らないのか?できてしまう理由とケア方法もあわせて紹介


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肉割れは元に戻らないのか?

嬉しくも苦しい出産が終わり、これから育児に奮闘する毎日が始まろうとしている時、ふと鏡を見ると肉割れが出来ていて、がっかり、といった経験はありませんか。


肉割れとは、急激な体重の変化などに伴って、真皮層が断裂する状態のことを指します。残念ながら、肉割れは一度できてしまうと完全にきれいな状態には戻らないと言われています。


肉割れはなぜできるのか

肉割れができる原因は、急な体重増加にあります。お肌(表皮)は伸縮性がありますが、急な体重増加などの要因で極限まで伸ばされると傷が付き、組織が断裂してしまいます。その結果線が入ってしまう、いわゆる肉割れの状態になります。


表皮はターンオーバーにより新しく再生されていきますが、肉割れができる真皮は働きが遅く、また年齢によって機能が衰えていきますので、肉割れなどのトラブルを起こしやすい傾向にあります。


医療機関で目立たなくさせることもできる

肉割れを目立たなくさせる方法として、医療機関での炭酸ガス治療やレーザー治療などがあります。


治療期間や通院回数については、医療機関によって異なります。病院やクリニックによって治療が異なるので複数の医療機関に相談し、納得のいく所で治療を受けるように準備すると良いでしょう。


戻らない肉割れができてしまう5つの理由

肉割れは妊娠中に起こりやすいですが、その原因は急激な体重増加や体形変化だけではありません。血行不良やお肌の乾燥、歩き方が崩れることなどによってできてしまいます。


戻らない肉割れができてしまう5つの理由を、詳しく解説していきます。原因を知ることは対策に繋がるので、ぜひ参考にしてみてください。


1:急激な体重や体形変化で起こる

急激に体重が増えると、真皮が限界まで引っ張られて裂けてしまいます。結果、体重の増加にお肌がついて行けず、戻らない肉割れができます。


また、妊娠によりお腹が出ると急激な体重増加と同様に、真皮に過剰な負荷がかかり肉割れが生じます。


2:血行不良による変化で起こる

血流不良により、体のデトックスが上手くいかないと肉割れが生じます。


デスクワークが多かったり、運動不足や偏った食生活であったり、体の冷えなどから血流は悪くなります。血流不良は普段の行動を少し見直すことで改善できるので、血流不良の原因はないか、これを機にご自身の生活スタイルを振り返ってみてください。


3:乾燥によって引き起こされる

戻らない肉割れは、皮脂の分泌量が少なく乾燥しやすいところにできます。乾燥するとお肌の柔軟性が低下し、刺激を受けた時に断裂しやすくなってしまいます。


皮脂を出す線の分泌量が低下していると、お肌が乾燥してしまいます。この皮脂腺の低下の原因には、体質やホルモン、環境や加齢などがあります。


乾燥肌という方は、普段から保湿を心がけてみてください。


4:歩き方が崩れることによって起こる

アンバランスな歩き方であったり、一部の筋肉に力が入ってしまうような歩き方であったりすると、戻らない肉割れが生じやすい傾向にあります。


一例としてヒールやパンプスを普段からよく履くという方は、指の先に力が入りにくいので、足の指を浮かして歩く状態となり、ふくらはぎに肉割れができる場合があります。


5:意識しない場所に脂肪がついて起こる

肉割れには、脂肪と筋肉が大きく関わってきます。


体重の増加などにより脂肪がついて、その状態で日常生活を送っていると次第に筋肉がつきます。脂肪や筋肉がつくことにより、意識しない場所にも戻らない肉割れはできてしまうことがあります。


自宅でできる肉割れのケア方法3つ

一度できてしまうと戻らない肉割れですが、自宅でもできるケア方法はあります。根気強くケアすることにより、目立たなくなったというケースもあります。完全に元に戻らないからといって諦めてしまう前に、自宅でケアをしてみてはいかがでしょうか。


肉割れ後の症状を初期、中期、末期に分け、それぞれの症状別にケア方法を解説していきます。


1:初期症状の場合

肉割れができた直後の初期症状として、赤色の線が出現します。赤色には個人差があり、薄い赤色のため気がつかなかったという方もいらっしゃいます。


肉割れのケアは、お肌への直接的なものばかりでなく、食生活の改善といったインナーケアも重要になります。


肉や魚、卵、大豆といった、お肌を生成するのに欠かせないタンパク質を摂ると良いでしょう。またターンオーバーを促す目的で、野菜や果物、きのこ、海藻なども意識的に摂取し、ビタミンやミネラル、コラーゲンを食べ物から補うことも大切です。


一方で炭水化物や脂質は脂肪の元となるので、できるだけ摂取しないことが望ましいでしょう。


2:中期症状の場合

赤色の線が増えてきている中期には、保湿力を高めることが重要になります。お肌が乾燥すると線がくっきりし、肉割れを悪くさせる原因にも繋がるので、お風呂上がりなどの血流が良くなっているタイミングで、保湿力の高いクリームでケアができると良いでしょう。


クリームの種類は多岐にわたりますが、コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなどの保湿素材が入っているクリームがおすすめです。人間の皮脂に近い、ホホバオイルなどの植物性オイルが含まれているクリームもお肌の乾燥を防ぐでしょう。


3:末期症状の場合

薄かった線が太くなり、色は赤色から白色に変化し、お肌がでこぼこになった末期状態のケア方法は初期、中期同様です。加えてマッサージするのも良いでしょう。


マッサージで循環が良くなるので、肌の柔軟性をキープできます。マッサージでは、肉割れを消したいからと力を入れすぎるのは逆効果です。たっぷりのクリームなどを使い、刺激を与えすぎないよう、優しく行うようにしましょう。


お腹をマッサージする場合は、おへそを中心に円を描くように行います。おへその下から上に、手のひら全体を使って擦るようにマッサージしていきます。


肉われができたときにできること3つ

ここからは肉われができたときにできることについて解説していきます。今回は、「生活習慣を乱れさせない」を始めとした3項目をピックアップしていきます。肉われができたときにできることについてご興味がある方は、参考にしてください。


1:生活習慣を乱れさせない

体の内側から悪化を予防する方法として、生活習慣の改善が挙げられます。お肌に栄養を与えてターンオーバーを促すためには、適切な運動や食事が望ましいでしょう。


食事の面では、タンパク質が不足するとお肌のコラーゲンが不足し、断裂しやすい状態になるのでタンパク質の摂取を心がけましょう。また、コラーゲン生成に欠かせないビタミンCも意識して摂ると良いでしょう。


2:搔かないように保湿を心がける

十分に保湿して、ターンオーバーを繰り返すと、肉割れの出来にくいお肌に変わっていきます。掻いてしまうと新たな傷が増えてしまうので、掻かないようにしましょう。


保湿は自分の好きなタイミングで行える方法です。お子さんが寝ている時など、こまめに保湿するように心がけてみましょう。香り付きの保湿クリームなども売っていますので、リラックス感覚で毎日続けられると良いしょう。


3:放置せずに早期対応をする

肉割れが出来てしまった時、放置せずに早めに対応しましょう。


生活習慣の見直しや保湿を早い段階から行うことをおすすめします。長期にわたり痒みを伴う場合などは、放置せずに医療機関を受診すると良いでしょう。


肉割れが戻らないと勘違いさせる情報3つ

肉割れに限ったことではありませんが、情報には正しい情報と誤った情報があります。


これから、肉割れが戻らないと勘違いさせる情報を3つお伝えします。正しい情報を知り、正しいケアができるよう参考にしてみてください。


1:瘦せた場合

肉割れは体重の増加に伴って出来たから、「痩せれば消えるのではないか」と思う人も多いでしょう。しかし、一度出来た肉割れは、体重の増減では戻らないのです。


生活習慣を改善することや、適切な運動、適切な食事は望ましいでしょう。ただ、無理に体重を落とすことはしないようにしましょう。


2:体重が増加し続けた場合

肉割れの原因に、体重の増加があります。しかし、肉割れが体重の増加によってトラブルが増えることはありません。保湿が大切と言われている通り、お肌の乾燥を防ぎましょう。


体重が増加し続けると新たな肉割れができてしまう可能性がありますが、すでにできている肉割れのトラブルはないでしょう。


3:セルライトと肉割れは別物になる

体重の増加や血流不良など、できてしまう原因は似ていますが、セルライトと肉割れは別物です。


セルライトとは、脂肪細胞の中に老廃物がため込まれ巨大化し、凸凹したお肌の状態を指します。セルライトと肉割れは別物ですので、ケア方法も当然異なります。それぞれに効果的なケアを選択し実践するようにしましょう。


肉割れの正しい情報を知って適切なケアをしましょう

一度できてしまうと元に戻らない肉割れですが、ケア次第では目立たなくさせることが可能です。


肉割れが戻らない理由を知ることは、正しいケアに繋がります。思い立った時から、簡単にケアを始められるので、隙間時間にぜひ実践してみてください。