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話題のヒルドイドについて4つのポイントで解説!妊娠線予防に効果的な方法も紹介
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妊娠線とは何か?
妊娠線とは、妊娠してお腹が大きくなる際に肌にできるひび割れのような線を言います。
個人差がありますが、安定期に入った妊娠5ヶ月以降から妊娠線があらわれるケースが多いと言われています。妊娠線は、肌の表面の「表皮」が急激に伸びたことにより、その内側にある「真皮」と「皮下組織」という層が裂けてできるものです。
最初は赤紫やピンク色をしており、産後は白く薄くなりますが、完全には消えずに痕が残ります。
妊娠線の出やすい部分とは
妊娠線の出やすい部分は、妊娠中にサイズアップする箇所です。
お腹以外にも、胸や二の腕、わきの下、お尻、足の付け根、太ももにできる場合があります。肌の表面が引っ張られる部分は特に妊娠線が出やすく、主におへそよりも下にできることが多いとされています。
ヒルドイドについて4つのポイントで解説
ヒルドイドとは保湿剤の一種であり、肌の炎症やケロイド予防などの目的で処方される外用薬です。
ヒルドイドに含まれるヘパリン類似物質には肌の表面に水分を与える作用があり、持続的に保湿効果を発揮します。
ここでは肌トラブルの予防にヒルドイドを使用する際のメリットや注意点をご紹介します。
1:ヒルドイドを使用することで妊娠線に対する効果はあるのか
肌トラブルが出やすい部分にヒルドイドを塗布することで、肌の柔軟性をキープし、肌にうるおいを与えることから効果的と言われています。
しかし、一度できたものは徐々に薄くなることはあっても完全には消えず、痕が残りやすくなります。ヒルドイドを使用した場合も、既にできているものを消すことは難しいので注意が必要です。
2:ヒルドイドのメリット
ヒルドイドのメリットは、「保湿」・「血行促進」・「抗炎症作用」の3つの効果と言われています。
妊娠中は体調・体質の変化に加え、肌の表面が伸びることで乾燥しやすくなります。また、骨盤の歪み、赤ちゃんに優先的に鉄分を送ることから血行不良に繋がります。
ヒルドイドの保湿、血行促進の働きは乾燥を抑えます。妊娠中期から後期は乾燥が進んでかゆくなることがありますが、抗炎症作用で抑制することができます。
3:ヒルドイドのデメリット
ヒルドイドには血液をサラサラにする「血液凝固抑制作用」があるため、出血部分に塗布すると出血が酷くなる恐れがあります。
ヒルドイドを用いた試験や使用成績調査等による安全面を検証するデータはなく、妊娠中の投与に関する安全性は確立されていません。また、過敏症により炎症や発疹などのアレルギー反応が出る可能性もあるため、使用する際は医師の判断が必要です。
4:ヒルドイドの注意点
ヒルドイドは高い保湿性がありますが、美容成分は配合されていません。
数年前にヒルドイドが様々な肌のトラブルに効果があると口コミサイトや雑誌で取り上げられ、美容目的で使う人が増えて社会問題となりました。強い肌の乾燥やケロイド予防などの本来の目的以外で使用するのはNGです。
医師の指示に従い、使用中に異常が生じた場合はすぐに診察を受けましょう。
もし妊娠線ができてしまった場合の対処法
妊娠線ができてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
妊娠線は一度できてしまうと、痕が残りやすいと言われています。妊娠線ができる前に予防するのがベストですが、日頃から肌のケアや体調管理をしっかりしていても妊娠線ができてしまう場合があります。
ここでは、妊娠線ができてしまった場合の対処法を2つご紹介します。
専門機関へ相談する
皮膚科や形成外科などの専門機関へ相談するという対処法があります。
肌に負担をかけずに断裂した細胞を減少させて妊娠線を目立たなくさせる「レーザー」、皮下組織に炭酸ガスを注入して再生効果をもたらす「炭酸メソ」、微細な針で肌に成長因子を流し込む「ダーマペン」など、様々な方法があります。
費用や施術回数も相談できるため、産後に妊娠線が気になる場合は受診してみるのも一つの手段です。
市販のクリームやオイルを使用する
市販のクリームやオイルを使うのもおすすめです。
ドラッグストアやマタニティ・ベビーグッズ専門店のほか、ECサイトでも購入できます。特に妊娠中は乾燥しやすく肌が敏感になるため、刺激が少なく保湿効果が高いものを選ぶと良いでしょう。
毎日使うものなので、使用感や香り、塗りやすさも大事です。無添加無香料、赤ちゃんにも使えるオーガニック由来のもの、べたつかずに伸びが良いものなどが人気と言われています。
妊娠線に有効なおすすめの市販クリーム&オイル
近年では、様々なメーカーから妊娠線に効果的と言われるクリームやオイルが発売されています。そのため、どのクリームやオイルを選べば良いか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
また、保湿力が高いもの、一度できた妊娠線にも使えるもの、大容量のものなど、人によって重視する点も異なります。
ここでは、妊娠線に有効なおすすめの市販クリームとオイルをご紹介します。自分に合ったものを選ぶときの参考にしてみて下さい。
ノコア アフター ボディトリートメントクリーム
ボディブランド「NOCOR(ノコア)」から発売されているクリームで、産前産後の肌ケアをサポートすると言われています。
天然・オーガニック由来の原料を厳選し、合成界面活性剤・パラベン・アルコール等不使用と、使いやすさと効果を追求した肌に優しいクリームです。
ノコア ファースト ボディトリートメントオイル
妊娠中・授乳中に使えるボディケアオイルです。
「できる前の徹底ケア」と謳われており、前述した「ノコア アフター ボディトリートメントクリーム」と併用するとより良いでしょう。
天然由来の原料を使った高浸透・高保湿のオイルで、妊娠中に不安定になりやすい肌をしっかり守ります。製造の全工程で安全面に配慮されており、高い品質と鮮度が保証されています。
ヒルドイド以外の妊娠線の予防方法3選
ヒルドイドは保湿力を持続させる効果があると言われており、血流を良くしたり炎症を抑制したりする働きがあるとされています。
しかし、使用には医師の判断が必要な上、肌に合わない場合や、薬である以上副作用が生じる可能性もあります。ヒルドイドが合わない場合は、他の方法で予防するのが良いでしょう。
ここでは、ヒルドイド以外の妊娠線の予防方法を3つご紹介します。
1:負担のかからない範囲での運動
妊娠中は骨盤の歪みや運動不足から血流が悪くなり、肌トラブルの原因になると言われています。無理のない範囲での運動は、血流の改善や肌の弾力・ハリの維持に繋がるでしょう。
手軽にできるウォーキングやストレッチがおすすめです。マタニティ専門のヨガやピラティス、スイミングもあり、つわりがおさまり比較的動きやすい妊娠中期以降に始める人が多いと言われています。
妊娠中は疲れやすく体調も変化するので、様子を見ながら適度に運動するのが良いでしょう。
2:バランスの取れた食事を意識する
妊娠中期頃になるとつわりがおさまり、食欲が増して体重が増える人もいます。また、赤ちゃんに優先的にエネルギーが供給されることで、鉄分が不足しがちです。急激な体重増加や血流の低下によって妊娠線が出やすくなります。
妊娠線予防のため、バランスの取れた食事で適切な体重管理を意識しましょう。妊娠中には、鉄分が豊富で肌に良い小松菜やほうれん草、レバーや納豆などがおすすめです。
3:保湿とマッサージをする
肌トラブルが出やすいお腹まわりを中心に、保湿とマッサージをするのがおすすめです。
保湿とマッサージを行うことで乾燥や血流の低下を防ぎ、肌の柔軟性を維持できるので、サイズアップして肌の表面が引っ張られたときに肌トラブルを防ぐことに繋がるでしょう。
特にお風呂上りは肌が乾燥しやすいので、しっかりとボディケアを行いましょう。
おすすめのマッサージ方法
妊婦にも使えるクリームやオイルを使ってマッサージするのがおすすめです。
適量のクリームやオイルを手のひらで温め、お腹に円を描くように優しく撫でて馴染ませます。胸の場合は外側から中心に向かって、腕はわきの下から二の腕の方向にマッサージします。
見えにくいお尻もケアが必要です。円を描くようにマッサージしたあと、太ももの裏からお尻にかけて持ち上げるように適度に力を加えます。
ヒルドイドや妊娠線に対して正しい知識を持って対処しよう!
妊娠中は様々な身体の変化やトラブルがありますが、その中でも妊娠線に悩まされる人は少なくありません。
この記事では、妊娠線の予防方法や、ヒルドイドのメリット・デメリットなどについてご紹介しました。
妊娠線ができる原因やヒルドイドの特性についてしっかりと理解し、適切に対処しましょう。