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新生児にニキビができる原因4つ 対策とやってはいけない行為についても解説


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新生児ニキビとは?

新生児の肌は非常にデリケートです。そのため、肌に様々な影響を受けることでニキビができてしまう場合があります。このような新生児にできるニキビは生後2週頃から2カ月頃にできやすいという特徴があります。


その新生児ニキビの対策や対処をするためにも、新生児ニキビができる原因について知っておくようにしましょう。


新生児ニキビの種類は

新生児ニキビにもいくつか種類があり、その中でも代表的なものが2つあります。この2つは、それぞれ特徴が異なります。


新生児ニキビは保護者が対策や対処をしてあげましょう。まずは新生児ニキビとはどのようなものか、その代表的な種類と特徴を把握しておきましょう。


赤色や白色の吹き出物のようなニキビ

新生児ニキビは赤色や白色の吹き出物のような見た目をしているものがあります。このような種類の新生児ニキビは顔にできることが多い傾向にあります。赤色や白色の吹き出物のような新生児ニキビは、放置していても自然になくなる場合があります。


ただし、これらは炎症であり、場合によっては膿を持ってしまう可能性があったり、重症化すると抗生物質が必要になる場合もあります。そのため、自然になくなる場合もあるからと、放置しないようにしましょう。


白色や黄色のかさぶたのようなもの

新生児ニキビには白色や黄色のかさぶたのようなものができてしまう場合もあります。これは過剰に分泌された皮脂が固まって、かさぶたのようになってしまったものです。


このようなニキビは生後1カ月頃からできやすくなります。また、顔や頭皮など、皮脂が多く分泌される部分にできやすい傾向にあります。そのため、ニキビが髪の毛や眉毛などに隠れてしまっている場合もあるため、注意しましょう。


新生児ニキビができる原因4つ

新生児ニキビができる原因は様々あります。しかし、中には定番となる原因もあります。新生児は自分でニキビ対策ができないため、保護者が正しい対処をしてあげられるように、それらの原因を把握しておく必要があります。


1:皮脂が多く出るため

新生児の肌はホルモンの影響により、皮脂分泌が活発に行われています。そのため、分泌された多くの皮脂が毛穴に詰まってしまいやすい状態となっています。


新生児のデリケートな肌の毛穴に皮脂が詰まることで、ニキビができてしまいます。


2:肌が乾燥しているため

新生児は皮脂分泌が活発です。その新生児の肌を乾燥させてしまうと、肌を守るために、さらに皮脂の分泌が活発になってしまいます。そのため、皮脂が過剰に分泌されてニキビの原因となってしまいます。


また、新生児の体を洗ってあげる際に、洗いすぎて油分を落としすぎたり、スキンケアが不十分でも、ニキビの原因となります。


新生児は生後2カ月から3カ月くらいを過ぎると、皮脂の分泌量が急に減ります。皮脂の分泌量が減れば、肌も乾燥しやすくなるため、注意しましょう。


3:皮膚は大人の半分の薄さであるため

新生児の皮膚は大人の半分くらいの薄さです。そのため、皮膚に蓄えられる水分量が少なく、すぐに乾燥してしまいます。肌が乾燥すれば外部からの刺激に弱くなり、ニキビもできてしまうようになります。


また、生後2カ月から3カ月くらいを過ぎて、皮脂の分泌量が減ると、さらに肌から水分が失われやすくなってしまうため、注意しましょう。


4:肌の汚れが落ち切れていないため

新生児の体は、肌を乾燥させないように、洗いすぎて油分を落としすぎないよう注意してあげる必要があります。しかし、油分を落としすぎてはいけないからと、しっかりと体を洗わずにいると、肌に汚れが残ってしまいます。


また、しっかり洗っているつもりでも、首のシワや足の付け根、脇の下など、皮膚が重なる部分の汚れを落としきれずに残っている場合も少なくありません。これらは肌を不衛生な状態にし、ニキビができる原因となってしまいます。


新生児ニキビの対策方法5つ

新生児は自分でニキビ対策ができません。そのため、保護者がしっかりとニキビ対策をしてあげる必要があります。


新生児のニキビ対策方法はいくつかあります。新生児の肌を守ってあげるためにも、できるだけ多くの対策を実践しましょう。


1:沐浴で汚れをしっかり落とす

新生児ニキビの主な対策は皮膚の清潔を守ってあげることです。そのため、沐浴でしっかりと体の汚れを落として、皮膚の清潔を守りましょう。特に、脇や足の付け根などの関節辺りには汚れが溜まりやすいため、しっかりと洗ってあげましょう。


ただし、肌が乾燥しないように、油分の落としすぎや湯上りの水分の拭き取りなどにも注意してあげる必要があります。


2:顔を正しく洗う

新生児は顔が濡れることを嫌うことも多いです。そのため、洗顔をためらう保護者もいます。しかし、顔は毛穴が多く、皮脂が多く分泌する場所であるため、しっかりと洗ってあげる必要があります。


ただし、新生児の皮膚はデリケートなため、あまり強い摩擦を与えないようにしましょう。洗顔は石鹸を泡立てて、優しく撫でるように洗いましょう。


3:スキンケアをしっかりと行う

新生児の皮膚は薄いため、すぐに乾燥してしまいます。そのため、スキンケアをして保湿する必要があります。特に、お風呂上りは肌が乾燥しやすくなっています。クリームやオイルなどを使って、忘れずに保湿してあげましょう。


新生児の肌はデリケートになっているため、赤ちゃん用のスキンケア用品を使うようにします。もし、肌に異常があらわれた場合は、肌に合っていない可能性があるため、すぐに使用を控えましょう。


4:爪をこまめに切る

新生児はかゆみがあれば我慢せずに掻いてしまいます。そのため、爪が伸びていると、デリケートな肌を傷つけてしまう可能性があります。そのようなことを避けるには、こまめに爪を切ってあげるようにしましょう。


爪を切る際には、指から爪がはみ出ない長さにします。また、丸く切って角ができないようにしましょう。角があると皮膚に引っ掛けて傷になってしまう場合があります。


また、ミトンを被せるという方法もあります。ミトンを着けていれば、爪で肌を掻く心配がなくなりますが、暑い時期は蒸れてしまうこともあるため、注意しましょう。


5:服や寝具を清潔にする

いくら皮膚を清潔にしていても、身につける服や肌が触れる寝具などが汚れていると、新生児の肌にも悪い影響を与えてしまいます。そのようなことを防ぐためにも、服や寝具の清潔感を保ってあげましょう。


ただし、洗剤や柔軟剤の成分が肌荒れの原因となる場合もあるため、これらも新生児に合わせたものを使う必要があります。


また、服や寝具の素材によっては摩擦で肌を傷つけてしまうことがあるでしょう。そのため、肌に優しい素材を選んであげることも重要です。


新生児ニキビに対してやってはいけないこと

新生児ニキビの対策にはいくつかの方法があり、できる限りの対策をしてあげる必要があります。しかし、その対策方法が間違っていると、状態を悪化させてしまいます。


間違った対策をしないためにも、やってはいけないことにはどのようなものがあるのか、知っておくようにしましょう。


赤ちゃんを洗うときに力をいれること

新生児の皮膚はデリケートです。そのため、力を入れて洗ってしまうと、肌を傷つけてしまう可能性があります。肌を傷つけないようにするためにも、優しく洗うようにしましょう。


また、新生児の体を洗う場合に、固いスポンジやタオルを使うことも肌を傷つける原因となります。そのため、石鹸を泡立て、手で優しく洗ってあげましょう。洗いすぎによる油分の落としすぎにも注意が必要です。


新生児ニキビを放置すること

新生児ニキビは自然に状態が良くなることがあります。しかし、放置していると状態が悪化してしまう可能性もあります。


そのため、肌の状態を常に観察しながら、対策を進めましょう。もし、状態が悪化するようであれば、早めに病院へ相談しに行くようにしましょう。


新生児ニキビは良くなる?

新生児ニキビは生後2週頃から2カ月頃にできることが多いです。生まれたばかりの時期にニキビができてしまうことで、不安を感じてしまう保護者もいるでしょう。


しかし、正しくケアができていれば、徐々に状態が良くなっていくことが多い傾向にあります。


自然によくなることもある

新生児ニキビは皮脂が原因の場合があります。その皮脂の分泌が落ち着いてくる生後2カ月から3カ月を過ぎてくると、自然に状態が良くなってくることもあります。


ただし、自然に良くなっていくからと放置しないようにしましょう。放置していると状態が悪化してしまう可能性もあります。そのため、常に肌の状態を確認して、正しいケアを行うようにしましょう。


治らない場合はどうなる?

どれだけ正しいケアをしても状態が悪化してしまうという場合もあります。そのような場合は早めに病院に相談するようにしましょう。病院で診てもらうと原因を把握することができ、より正しいケアを行えるようになります。


また、自己判断で購入した薬を使ってしまうと逆効果となってしまう可能性がありますので、薬は病院から処方されたものを使うようにしましょう。もし、市販の薬を使う場合には、事前に医師に使っても良いか、確認しましょう。


新生児ニキビにうまく対処して肌を健やかに守ろう

新生児ニキビは生後2週頃から2カ月頃にできます。生まれてすぐにニキビができてしまうことで、不安を感じてしまう保護者も少なくありません。


しかし、新生児ニキビは適切な対処をすれば徐々に状態は良くなっていきます。もし、状態が悪化する場合は病院で診てもらうと、その原因や適切な対処法を把握できるでしょう。


新生児ニキビができた場合は適切に対処して、健やかな肌を守ってあげましょう。