NOCOR コラム
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どうして肉割れが発生するのか?発生するケース・発生部位と予防方法を紹介!


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肉割れとは?

人間の皮膚は、表皮・真皮・皮下組織により作られています。3つの層のうち、真皮の層がひびわれたように裂けてしまうのが肉割れです。真皮は伸縮しづらい場所のため、急激な体重増加があると対応できずに裂けてしまいます。


同じ現象でも、妊娠中にできたものはストレッチマークや妊娠線と呼ばれ、幅は数ミリ程度、長さは数センチから数十センチにもなるのが一般的です。


肉割れの長さは人によって大きく変わってくるといわれています。


肉割れの種類とは?

肉割れはできる時期や経過によって、見た目や種類が変わってきます。主に赤い肉割れと白い肉割れの2種類があり、それぞれの特徴があります。


体重増加によりできたもの、妊娠中にできたもの、肉割れができてから時間が経過したもので、色に変化が出てきます。


赤い肉割れ

肉割れの初期段階は赤く見えます。見た目はとても目立つ状態ではありますが、この状態のうちにケアをしっかりとできていれば、綺麗な状態に戻りやすいのが特徴です。


赤い肉割れは赤・赤紫色をしており、触ってみると皮膚に少し凹みがあります。肉割れ部分が赤く見えるのは、皮膚が裂けた跡から毛細血管が透けて見えることが理由です。


白い肉割れ

肉割れができてからある程度時間が経過すると、白く変化します。表面上は目立たなくなってきている状態ですが、触れるとシワのように凸凹しているのが特徴です。


これは赤い肉割れが新しく修復されている状態ですが、肌のトーンが違うため光にあたると色の差がはっきり出るでしょう。


肉割れが発生する5つのケースとは?

肉割れができてしまうケースを5つ紹介します。妊娠時の肉割れが注目されますが、他にも原因があることを知っておくことが必要です。


肉割れができる原因を知ることで、予防にもつながります。部位別にできやすいケースをご紹介しますので、チェックしておきましょう。


1:皮膚が成長についていけないケース

肉割れが発生してしまう要因に、皮膚が成長に追いついていけないケースが挙げられます。急に背が伸びたり、筋肉がついたりすることに皮膚の成長が追いつかず、肉割れができてしまいます。


妊娠中にお腹が大きくなってくることにより肉割れができてしまうのも、わかりやすい例と言えるでしょう。成長期に肉割れができてしまうケースは、予防が少し難しいです。できる限り目立たないようにスキンケアをしていくことが大切になります。


2:急激に体重が増加減するケース

肉割れは急激な体重増加が原因でできるということを知っている方は少なくないでしょう。急激に体重が増加してしまうと、脂肪の量に皮膚の伸びが追いつかず、肉割れが起こってしまいます。


また、急激に痩せることも肉割れの原因となります。急に痩せることで皮膚が対応できず、コラーゲン繊維を傷めてしまい、肉割れが起こります。体型を気にするのは何も悪いことではありませんが、過度な減量には気をつけましょう。


3:急激に筋肉量が増加するケース

脂肪だけではなく、急激に筋肉量が増加することでも肉割れの発生につながります。普段からあまり運動をしていない方が、急激なトレーニングをしたり偏った負荷をかけたりすることで、肉割れの原因になってしまうでしょう。


筋力トレーニングはスタイル維持や健康的な生活を続ける上で大切なことではありますが、トレーニングは無理せず行いましょう。


4:皮膚の弾力性が低下するケース

皮膚の弾力性が失われていくことで、肉割れが発生しやすくなる場合があります。年齢を重ねると真皮層に蓄えられているコラーゲンが、徐々に減っていくためです。


このコラーゲンが少なくなると、ちょっとした刺激で肉割れが起きてしまう場合があります。また同じような理由で乾燥肌の方も、弾力性が落ちている状態のため肉割れができやすくなり、注意が必要です。


肌質を変えることは難しいですが、日頃の保湿ケアを大切にしていきましょう。


5:バランスの悪い歩行癖があるケース

実は普段の歩き方や走り方の癖が理由で、肉割れになってしまうケースがあります。ヒールの高い靴で歩くと、指先に力が入らず自然とバランスの悪い歩き方になっている場合があるため、注意が必要です。


歩き方のバランスが悪いと、ふくらはぎなどに過度な筋肉がつき、肉割れにつながってしまいます。足の指が上がったままの状態で歩く癖がついている方は、早めに改善していきましょう。


肉割れが発生する5つの部位とは?

肉割れは脂肪がつく場所に発生しやすいです。目で見てすぐにわからない場所に、いつの間にか肉割れができていたという方も少なくないでしょう。


保湿ケアをしていても、お腹周りは疎かになりがちです。他人の目につきやすい場所ですが、自身の目が届かないふくらはぎや太ももにもできやすいため、こまめにチェックしておきましょう。


1:腹部

体重が増えた時に脂肪がつきやすいのが、お腹周りです。脂肪がついてきたことがわかりやすい部位であるお腹は、肉割れが発生しやすい部位と言えます。


保湿ケアをしていてもお腹周りは疎かになり、お腹の下は見えづらいため丁寧にケアをしていきましょう。妊娠による肉割れは、おへその下にできることが多い傾向にあります。


2:臀部

臀部とはお尻の部分です。臀部は脂肪がつきやすい上に、普段目に入らない箇所のため注意が必要となります。年齢関係なく、座っている時間が長い方は負荷がかかっている状態が長いため、肉割れしやすいでしょう。


肌の柔軟性が失われていたり、代謝が下がっていたりすることが下半身に肉割れができる要因と考えられています。


3:胸部

胸部も肉割れができやすい部位の一つです。胸は成長やライフスタイルによって、変化が顕著に現れます。胸の下の部分などは目が届きにくいですが、肉割れしやすいためしっかりとした保湿ケアが必要になります。


また、急激な体重の増減も影響されやすい部位でしょう。


4:大腿部

太ももの部分にあたる大臀部は、お腹周りと同じように脂肪がつきやすいでしょう。また体重変化だけではなく、筋肉が急激についたことで、肉割れも起きやすい部位となります。


自分自身の目には入りませんが、他人の目につきやすいため日頃から注意しておきたい部位と言えるでしょう。


5:下腿部(ふくらはぎ)

ふくらはぎの部分である下臀部も、大臀部と同じように様々な理由で肉割れを引き起こしやすいでしょう。体重の増減だけでなく、歩き方の癖も影響されやすい部位と言えます。


成長期による急激な体重の変化でも肉割れしやすい部位とされています。


肉割れの5つの予防法とは?

肉割れは日頃の生活で防ぐことが可能です。歩き方に気になる癖があったり、肌が乾燥しやすかったりする方は、肉割れができる前にケアや改善をしていきましょう。


一度できてしまうと、綺麗に消えることがないのが肉割れの特徴です。前述の肉割れが発生するケースや、できやすい部位に次いで、予防方法をご紹介します。予防方法は少しの心がけで日常生活に取り入れられるものばかりです。


一般的に肉割れの原因と言われている体重変化の他にも気をつけるポイントがありますので、チェックしてみましょう。


1:急激な体重変化の防止

肉割れの原因でも触れているように、急激な体重の増減は特に避けておきたいポイントです。適度な運動を取り入れて、バランスの良い食生活を心がけることで体重のコントロールをしやすくなります。


暴飲暴食を防ぎ、急激な筋力トレーニングによる体重変化に気をつけましょう。体重増加だけではなく、極端な減量にも気をつけ、肉割れを防ぎましょう。


2:皮膚の保湿

乾燥は、肉割れの大敵です。肉割れの予防のためだけではなく、発生した後も保湿ケアは大切なポイントとなります。


保湿ケアを怠り、乾燥したままの状態が続くと少しの刺激でも思わぬダメージにつながり、肉割れが発生してしまいます。保湿ケアをする時には、肉割れケア専用のものを使用すると良いでしょう。


3:マッサージによる血行改善

マッサージによる血行改善は、肌の柔軟性を高めることにつながります。お腹周りはおへそを中心に円を描くように、下半身は下から上に向かって撫でるようにマッサージをしていきます。


マッサージをする時には肌に余計な摩擦をかけないように、クリームをたっぷりと手にとることがポイントです。力をかけず、優しく丁寧にマッサージを行いましょう。


4:歩行姿勢改善

前述の通り、歩き方の癖によっては肉割れの原因となってしまうでしょう。ふくらはぎや太ももに余計な力が入り、筋肉がつかないように歩行姿勢の改善を意識することが大切です。


歩行姿勢の改善だけを考えるとヒールが高い靴は履かないことがおすすめですが、仕事柄難しい方もいるでしょう。その際はヒールを履く前に土踏まずから足の付け根までをテーピングすることで、足裏のバランスを整えることが可能です。


足の指先にしっかりと力を入れて歩行することで、肉割れの予防につながるでしょう。指先に力が入っていない時には、歩行姿勢を見直してみましょう。


5:紫外線対策

体型維持や歩行改善の他に、日常生活において紫外線対策をすることも肉割れの予防につながります。日焼けをすると修復機能であるターンオーバーの働きが低下してしまいます。


ターンオーバーの働きが低下している状態の肌は肉割れしやすくなってしまうため、注意が必要です。紫外線そのものがコラーゲンの低下や乾燥につながってしまうでしょう。日頃の保湿ケアだけではなく、日中の紫外線ケアもしっかりと行っていきましょう。


肉割れでのNG行為3選とは?

スタイルアップのために、日頃の保湿ケアのために良かれと思って行っていることでも、肉割れの原因になってしまうことがあります。そのため、肌や体に無理な負担や負荷、摩擦をかけることはNGと言えるでしょう。


次にご紹介するNG行為をチェックして、肉割れの防止につなげていきましょう。


1:激しい筋トレ

体重コントロールや体を引き締めたい時、健康のために筋力トレーニングを始める方もいるでしょう。筋力トレーニングをする時に気をつけておきたいのが、ハードな負荷は避けるということです。


自分自身の生活習慣や体力に合わせて、少しずつ負荷をあげていきましょう。運動不足では肌の柔軟性が失われる原因となりますが、激しいトレーニングも肉割れの原因となるため、適度な内容のトレーニングを実践していくことが大切です。


2:強すぎるマッサージ

肉割れを予防するためにマッサージは大切ですが、力加減に注意していきましょう。良かれと思って、痛気持ち良いくらいの力でマッサージをしている時には、注意が必要です。


肌への負担や摩擦の原因となってしまい、肉割れだけではなく内出血などの肌トラブルも引き起こしてしまいます。保湿ケアの時にマッサージは必要ですが、肌に余計な負担がかからないように力を入れず、優しく丁寧に行うことが大切でしょう。


3:身体を締め付ける

肌を良い状態に保つことは肉割れの防止につながります。日頃から使用する服や下着は、締め付けが少ないものを選びましょう。


締め付けがある服を日頃から着用していると、血行不良につながる恐れがあります。肌を健康的に良い状態に保つためにも、締め付けるものは避けた方が良いでしょう。


激しい筋力トレーニングを避ける、マッサージをする時は余計な力をかけない、体を締め付ける服装は避ける、といったことを心がけましょう。


肉割れ対策は日頃からのケアが大切

肉割れは肌トラブルの悩みの一つとして挙げられます。一度できてしまうと綺麗に消すことは難しいため、日常生活や生活習慣から肉割れができないように気をつけることが大切です。


肉割れは脂肪がつきやすい部位に発生しやすく、急激な体重の変化やバランスの悪い歩行姿勢によりできてしまいます。肉割れ予防に良いと思って続けていることでも、NG行為に該当する場合もあるため、注意しましょう。


日頃の保湿ケアを丁寧に続けながら日常生活を改めて見直し、肉割れを予防していきましょう。